久しぶりのミステリー。その時はまだ誰も知らなかった…

今週の旅行の宿泊先のホテルでは、何やらクラブラウンジというところがあって、何故だかよくわかんないけどマイルで予約した時に、そんなお部屋を予約しちゃってたらしい。

その日の朝はクラブラウンジで朝食を食べながら、遊びに行く場所を相談していました。ガイドブックがあったのでペラペラめくりながら。

「今日、どこへ行く?」

「あ、ここなんてどう?」


「のこのしま?」

「フェリーで10分ぐらいで車で乗っていけるんだって」


「そりゃ面白そうだね〜」

「でも…そんな島に行くってさあ、なんか金田一みたいじゃね?」

とにかく、いつもと違うイベントがあれば楽しそう。私たちはホテルを出て、タクシーに乗りました。


タクシーに乗ってどこへ行くかというと、博多駅近くのカーシェアリング駐車場です。というのも今日は平日だったので、カーシェアリングも使用率が高く、ホテル近くでは空きがなかったのでした。

「そういえば、昨日タクシー乗った時、今日は雨だって言ってたよね?」

その時の会話。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『お客さん、博多は観光でいらっしゃったと?』

『ええ。そうなんですよ。2週連続で』

『ええ!?2週連続?博多?』

『ははは〜単にバカですけどね』

『ああそう。今日まで天気が良かったからついてるね。明日は大雨だよ』

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あーそういえば!そんなこと言ってた」

「これ、島に行ったら嵐が来て帰れないパターンじゃない?」

「ひえ〜こりゃ誰か死ぬなぁ」


「あ、福岡ドームだー」

「あー福岡タワーだー」


「ん?なんでサザエさん?」(この写真の道路にはサザエさん通りという名前がついていると後でわかる)

とまあ、ワーワー言いながらフェリー乗り場へと向かいます。


ここにも外国人観光客がたくさん来られていました。案内板に中国語の表示も。

「チケット、買って来たよ」


「乗れそうなの?」

「うん。5台は乗れるって言ってたよ」


「あの船じゃあ無いよね?」

「あれには…あの大きさじゃあ1台も乗せられないよね…」

「あ、来た来た!乗るの、あっちだわ」


「良かったね!あれなら乗れそうだわ」

さあ、島へ渡ります。


「うわぁ、これ、島から帰ってこれないパターンじゃない?」

「金田一だったら、こりゃ絶対、誰か死ぬな…」


その時は、まだ誰も知らなかった…これが、ただの平和な観光旅行だということを。