北京から帰国した日、関西空港から戻る途中でなんと香港の友人が京都観光をしているというfacebookを発見!こりゃ連絡しなきゃとすぐにメッセージを送りました。北京ではfacebookは使えないと聞いていたので、帰国してすぐに見たわけです。
この友人は、北京出身で北京市内に実家があり、日本へ留学生として来た時に東京の大学へと進学した人物で、その身元引受け人としてお爺さんが協力したという縁がありました。東京で住むところも探したり準備してあげたりといろいろお世話したと聞いています。それ以来、たまにお会いして家族ぐるみでお付き合いしているのでした。
お爺さんは戦前から北京に住んだこともあって、中国語が話せます。その頃からいろんなチャレンジ精神に溢れる血脈なんですなあ。
というわけで、今から5年前にも北京に行く機会があり、その時の現地での旅の案内をその友人家族にお世話になったというご恩がありましたので、今度、日本に来るときは教えてくださいね、と言っておったわけです。
すると返事が。
おおお〜もう大阪に来てるとのメッセージが。これは大急ぎで食事会場をセットせねば。
というわけで、宿泊先がなんばだと聞いたので、道頓堀の近くにある鰻屋さんに行くことに。
菱富というお店の前でランチ集合しました。
午前中は黒門市場で食べ歩きをして来たのであまりお腹がすいていないとのことだったので、うな重のハーフでうざくなど酢の物も交えながらさっぱりといただきました。
もう日本に来て京都や奈良も周遊しているらしいので、日本食も飽きちゃってるかな〜などと心配していましたが、鰻が大好きだということだったので良かった〜
家族はみんなそれぞれバラバラに活躍していて、北京と香港とロンドン留学中のお嬢さん。まさにワールドワイドに活躍してエネルギーの溢れ出す中国の人たちです。
店内は靴を脱ぎ二階に上がってお座敷から道頓堀を眺めるお部屋で、ウッドデッキの整備された道頓堀がよく見えます。
この賑やかな看板は大阪の雰囲気を感じますねえ。ホノルルコーヒーも出来たんだ〜へぇ〜
あれ?
何かイベントでもやっているのかな?青いテントがいくつか立っています。
よく見ると、若い女の子のグループが歌を歌って踊っていました。それを対岸から見る男ども。
あー何かアイドルグループの営業イベントかなんかだなぁ
もう、食事が終わってからもお嬢さんはアイドルイベントに釘付けで見入っていました。たぶん、食事の後に見に行ったんじゃないかな?
みんなで「どうして川の対岸で見るの?」「40-50歳のおじさんばっかだー」「うわー踊ってるぅ〜」などなど、英語、中国語、日本語と乱れ飛ぶ大興奮の盛り上がり!
若い女の子は、アイドルへの憧れもあるのかな。
はからずもクールジャパンをご紹介する機会に恵まれ、なんとなく恥ずかしい気持ちになってしまいながらも、そこへボートが!
うわー水上バスの観光船にこんなに人が乗っているなんて、初めて見た!すごいな〜と感心していると、その友人が片言の日本語で、
「このあたりは、みんな中国人ばかり。いま泊まるホテルもオーナーが台湾人になったです。買い物でお店でも働いてるのが中国人の店員です。もう、ここの場所を借りて中国人がビジネスしている」
あーなるほど。そういうことかぁ。ここで遊んでいる人は外国人ばかり。あの船に乗っているのも観光客かぁ〜日本文化に触れているという感じはしないのかもな。
いま関西は外国人観光客で大賑わいになっているようです。この面白さをリピーターにしていければ、日本もまだまだ頑張れそうなんだけど、1つ気になる発言が続きました。
「これじゃあ中国で旅行しているのと何も変わらない」
あまり外国人向けにし過ぎてもいけないのね。みんな良かれと思って中国人の店員をわざわざ採用してるのに、おもてなしが逆効果だなんて。これって、キャンピングカーが便利すぎてキャンプしなくなる説に似てるなぁ。もっと外国人が喜ぶ日本文化にこだわった方が良いのかも。
北京にいったり日本で香港人と話したり、2017年はなんだか突然、中国に触れる夏でした。