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サヨナラHYMERくん…しばしお別れ〜宮崎シーガイア&チキン南蛮の旅(第10夜)

お昼ご飯はチキン南蛮をいただいて気分は最高の私たち。まだその余韻にひたっておりました。

「いやあ、あんなに美味しいとは思わなかった」

「そんなに?」

「うん。あの昔にほっかほか弁当で初めて食べた時の衝撃が記憶にあるんだけど、その後、ほっともっとに変わって、いつの頃からかあんまり美味しくなくなったなあって思ってたのよね」

「え、なにそれ?この地元の名店の味を、ほっかほか弁当と比較した話なの?」

「なんだろう、子どもの頃にチキン南蛮を初めて食べた時の感動を思い出したわ」

「…もう、あんたの味覚の話は褒めてるんだかどうなんだか、いつもわからないわ」

呆れながらHYMERくんの方へと戻っていきました。もうマラソンは通過して、交通規制は解除されていました。観客ももう誰もいません。

「いやあ、宮崎はあったかいねえ」

「ハエ飛んでるぐらいだもん」

「あ、ホントだ!そう言えばそうだね!この12月に虫が飛んでるなんてなかなか見ないねえ」

「さあ、急いでHYMERくん取りにいこう。駐車場に無理にお願いして停めさせてもらったんだし」

「よーし!シーガイアに出発だーっ!」

(どどん!)

着きました。

とうとうやって来ましたよー宮崎シーガイア。長旅でした。出発した時が走行距離13,000kmだったから、トータルで1,400kmは走った今回の旅。ここでホテルに2泊することになりました。何故かって?実はHYMERくんとしばしのお別れになるからです。

「きゃー!ホテルだーっ!じゃーんぷ!」


「じゃあ今日はここでゆっくりして、明日は動物園でも行ってきたら?」

「やだ〜今から動物園行くーっ!」

「そうだね。そうしよっか」


「じゃあ、わたしは明日の朝には宮崎空港へ行くから」

「うん。いってら〜」

そして次の日の朝

仕事で大阪へ。そりゃまあ飛行機に乗って行くなら、東京からも宮崎かでも変わりはないわけで。マイルもまだ残ってたし良かったね。飛行機に乗っても無料なんだもん。そりゃ乗ってくしかないっしょ。

一方、こちらは宮崎でリゾートを満喫していました。

飛行機が飛び立って、空から見えるシーガイア。あそこでHYMERくんが休憩してるんだなあ。サヨナラHYMERくん…暫しのお別れだね〜


最近はお仕事が、コンサルタントとして先方の社長さんに喜んで頂ける社内改革プロジェクトに成長しちゃっているらしく、身体ひとつで会議室に行ければそれで充分お仕事になるわけです。

まあ、何をやってるんだか内容は難しくってさっぱりわかりませんけどね。

クライアントの会議室は東京か関西地方に集注してますから、日本中どこにいても飛行機さえ飛べば2時間以内に到着します。ホント便利な世の中になりました。

会議資料だってiPadがあればほんどがペーパーレス。iPhoneでも拡大すれば充分読めるので、何の問題も無いんだって。すご過ぎます。

おかげで、日本中旅行し放題。

「わーい、ヤギさんだ〜!」


「ミルクあげよ〜おいしい?」


「きゃ〜それオッパイじゃないから」


一方その頃、会議室では。

「この原価計算基準の考え方にある全部原価計算だけが制度会計として認められるという状態であるのは、日本の場合は税法がそれを要求しているからです。税法は原価計算というよりも棚卸資産の評価について規定しているのでありまして、工場から店頭への社内の運送費ですらその…」

その頃、宮崎では。

「きゃーケチャップちょんちょーんってつけるの!美味しーんぐんぐ」

その頃会議室では。

「持ち株会社を設立してですね、一族の株式を移転すると。社内の管理体制を一気に整備してしまうことで、ベンチャーから企業へと会社が生まれ変わるチャンスです。そのためにまず一つ目にすべきことは…」

その頃宮崎では。

「お土産何にしよっかー?」


「中華料理うまーい!」


いやあ、両方の話を聞いていて、このギャップがたまらないっす。

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