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国道20号の川遊びを見て思うこと。

非常に残念なきっかけではあるけれど東日本大震災が起きてからというもの、東京方面から来る人の波が変わったように思います。ゴールデンウィークも夏休みも、中央道から西へ西へと車が押し寄せてくるのをとても感じます。

富士山の魅力に心を奪われ、富士登山を経験し、富士五湖に映る逆さ富士に魅せられて、八ヶ岳から清里の高原で牧場ソフトクリームが美味しくて夢中になり、ついには甲斐駒ヶ岳の男らしさと綺麗な水に自然の素晴らしさを思い知らされる…ここ15年ほどずっと山梨県を見てきたものだから、特にその変化を感じるのでした。

田舎暮らしをうたうテレビ番組で山梨県が紹介されることも多くて、どんどん人気が出ています。

南アルプス天然水の採水地が長野県と山梨県の県境近くにあるので、国道20号を西へと向かう車も多いのです。

その途中に、川遊びができるところがあります。

この近くに住む人の話だと、ここ数年で夏に遊びにくる人が増えたんだそうで、それで土手の草刈りをして綺麗にしたところ、さらに増え始めたんだそう。

「こんな川でも喜んでくれるんだねえ」

その人の話だと、なんと、どちらかと言えば汚れた川というイメージらしいのです。つまり自然ではない、どちらかというと人工的な川で自然破壊なのでしょう。

都会に暮らしていると、そんなことは全く思いません。とても綺麗で川遊びできる川にしか見えません。

そこからさらに山へと登っていくと、現地の人でも胸を張って綺麗だと言う川があります。

これこそが、人の手の入っていない自然だと。

しかし、都会人にはもう見分けがつきません。

ところどころに護岸工事がされているのは、川の氾濫を防ぐためにです。この川の下流には集落があります。ここは花崗岩でできた山ですので崩れやすいために、いくつも関が作られて整備されているのです。

これは自然なのでしょうか?それとも自然破壊なのでしょうか?

そう考えだすと、どんどん悩みが大きくなります。例えば、

農業は、自然なのでしょうか?自然破壊なのでしょうか?

ゴルフ場は自然なのでしょうか?それとも自然破壊なのでしょうか?

人間である私たちが、自然に手を入れて変えてしまうことは、どこから自然で、どこから破壊なのでしょうか。

なんだか、わからなくなってきました…

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