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北海道の真ん中から(日本縦断〜その34)

私たちはいま、旭川にいます。朝の9時半です。そこは北海道のど真ん中です。さあ、これからどうしよう?何処へ向かう?昨日まで、西の小樽〜札幌〜を通って来ましたから、そちらへ戻ることはありません。

普通、ここで旭川の観光地といえば旭山動物園じゃあないですか。

ね?

で、そのあと美瑛とか富良野とか、もうほんと北海道だなあっていう観光地を回ると思うでしょう?

でも、今日これから雨なんだよなぁ

雨の動物園はキツいわぁ

今回の旅は、常に雨雲との戦いです。雨では野外の行動は、景観も眺望もイベントも何もかも期待できないどころか、傘をさして歩き回るなんて考えたくもありません。

北へと行っても稚内で曇り空のオホーツク海じゃあちょっと…。南の美瑛も富良野も雨では雄大な景色も映えないでしょう。

さて、では何処へ?

網走刑務所(博物館の方ね)にやってきました。

ここなら、雨が降ってもだいたい建物の中だし、なんなら、雨が降って雰囲気が暗い方が、場所がらも合ってる。

旭川からほぼ200kmで3時間。途中でメルヘンの丘に立ち寄ったりしたので、4時間かかりました。

雲行きが怪しい

さあ、行きましょう。監獄へ。

北海道を開拓するために日本中の刑務所から労働者として集められたのが網走刑務所で、その開拓事業が過酷な労働だったために、網走刑務所には重大犯罪者が送られるという誤解になったんだそうです。

身体の強そうな囚人ほど網走送りにされただろうしね。

博物館にはそんな過去の囚人に感謝する展示が多くありました。なかなか面白いです。

雨も降って来たので、私たちもすぐに引き返します。明日は天気が良くなる予報なので、眺望も良くなるはず。

それを期待して、西へと戻りましょう。

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