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突然ですが、消費税について考えてみた(その1「昭和時代」)

今日から3日間、少しお堅い時事ネタをば。

世の中は突然に衆議院選挙で大騒ぎしています。そこら中で候補者ポスターが張り出されて東京ではやたらと希望の党が話題になっていました。消費税の増税は凍結するのかどうか、争点になっています。(ま、凍結は無理でしょうけどね)

ふとご飯を食べながら、税金について考えてみました。

いま、昭和生まれのオヤジが食堂を経営していると考えてみます。

このお好み焼きを作るのに材料を買ってきたところ、仕入が300円だったとしましょう。そして売上はその3倍の900円とします。まあ、だいたい外食産業というのは原価の3倍の値段をつければ赤字にはならないと言われていますので。

考え方をシンプルにするために、それ以外の経費(例えば、ガス代や電気代、場所代など)はゼロ円と考えてみます。あるいは仕入300円の中に含まれると考えてもいいですね。

オヤジは利益が600円です。オヤジもタダ働きというわけにはいきませんので、その600円の中から400円を給料でもらったとしましょう。


というわけ。900円-300円-400円=200円。これなら小学生にだってわかりますね。

さて、オヤジの経営するこの食堂は株式会社だとして税金について考えてみます。

一つ目は法人税という会社が儲けた利益に対する税金。利益200円に対して40%で80円です。

二つ目はオヤジの給料にも税金がかかります。ここから少しややこしい。オヤジ個人の所得として400円の給料をもらうのだからオヤジから税金を国が奪い取るんだけど、それは会社が天引きしちゃうのが今の日本のルール。30%と考えて120円としておきましょう。(30%は高い?いえいえ。天引きは年金だ健康保険だ住民税だと税金以外にもとられますからね。30%でも少ない方ですよ)

この関係を、税金とオヤジの分け前に分けて考えてみるとこうなります。


お好み焼きを焼いて得られた儲けは600円だったわけですが、そこから200円を税金として納めた、というわけです。オヤジはただお好み焼きを焼いているだけの毎日です。

オヤジがお好み焼きを1日に10枚焼けば、この数字の後ろに0をつければ良いし、1000枚焼けば0を3つ後ろにつければよいだけですね。何も難しいことはありません。

それが昭和の世の中「昭和時代」でした。

そして平成の時代になって消費税が導入されます。すると、どうなるでしょう?


消費税というのは売上に上乗せされて消費者が負担していると言いますが、そういう理屈は忘れて、食堂で起きている事象だけを見てみましょう。するとなんて事はない、900円のお好み焼きが972円に値上げされたのと同じです。

「ねえオヤジ、どうして値上げしたの?」

「仕入が値上げされたからさ」

そうなんです。仕入れた食材にも消費税がかけられていますから、24円値上がりしています。売値は原価の3倍というルールで値付けしていれば、324円の原価では売値は972円になります。その値付けのルールは昭和時代と何も変わっていません。

オヤジの給料は何も変わっていないんです。オヤジの会社の利益も変わっていません。変わっているのは税金の合計だけ。

200円が248円に増えていますね。48円の税金が増税になったというわけです。

これを言い換えれば、

「国がオヤジに無理やり値上げさせて、値上げで儲けた利益48円を全額奪いとった」

というわけです。

どうですか?ここまでのお話を頭の中でスッキリ理解出来ていますでしょうか?今日はここまで。

私はここまで考えて、一つのある驚くべき結論に到達しました。その続きはまた明日。

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