飛行機の中にて。
「ところでさ、あんたもうキャンカーの手配したの?」
「手配って?」
「レンタカーと同じなんだからさ、予約とかあるでしょ?」
「してないよ」
「え?大丈夫なの?」
「大丈夫でしょそんなの」
「そんなの、ダァ?…あんた、まだなんかたくらんでないよね?」
「うふふふふふふふふふふふふふ」
やけに「ふ」が多いですが、やっぱりたくらんでました。
実は日本にいる間にマウイ島のキャンカーをレンタルしてくれる会社を探したところ、ここがオシャレで良さそうでした。
VWのWESTFALIAという小回りのきく人気のcampVANは、過去に何度かハワイ旅行で来た時にノースショアで見てカワイイなーって思ってました。
アメリカ本土とは違ってハワイは島国ですから、道も狭くカーブも多く、日本と同じで大型のキャンピングカーは走りづらいし、サーファーが多いからやっぱりVWのVANは定番みたいです。
これって、日本でもサーファーがよく乗ってるの、見ますよねえ!
左側のBUS’61はカワイイ!これなら乗ってみたい!
と思って調べたのですが…残念ながら5速マニュアル車。そりゃそうだ。1960年代の車だもんね。マニュアルを海外で運転する勇気は…ないなあ。でも乗ってみたいなあ。悩ましい…。
「あのさあ、調べたんだけどさ、マニュアルの車しか無さそうなわけよ」
「それで?」
「ま、というわけで予約せずにとりあえず現地へ向かって、あっちに着いてから考えようということなの」
「いや、違うでしょ?それなんだか上手いこと言ってるけど、問題を先延ばしにして考えないようにしたって言ってるだけでしょ?」
「いやあ~これは大きな決断だったね」
「そりゃ決断とか言わないよ。そういうの大きな賭けって言うの!だいたいがさーあなたさっき空港でもさ、『もうドル紙幣はいらないよね。クレジットカードでいいよね』とか言ってさ、無一文で飛行機乗ろうとしてたでしょ?」
「いやいや、そうじゃないわ。前回のハワイの時のドルがまだ残ってたから持って来たのでいいでしょってことなの」
「いくら持って来たの?」
「130ドルぐらいかな?」
「あんた、前回もそんなこと言って、結局は明日帰るぞーって最後の日に現金無くなって、アラモアナでATMから200ドル引き出して高い手数料取られてたでしょ?それが余ってただけじゃないのさ」
「いや、だからすぐに空港でドル紙幣を買ったね。柔軟な対応だね」
「当たり前でしょ。どうせまた私がここ行きたーいとか言って変わったお店に連れてって、キャッシュでチップ払うようなとこへいっぱい連れてくわよ」
「何それ、脅迫?」
さて、機内は離陸して悪天候の中を抜けてようやく安定してシートベルトサインも消えました。さっそく子ども用の機内食が一番に用意されました。
「いやあ、やっぱり噂には聞いてたけど、JALは機内食は美味しいね。予約した時に選ばなきゃだけど、子ども用のメニューがお願いできるのも嬉しいね」
「本当だね。これでシートがフルフラットだったら言うことないのになあ」
そうなんです。フルフラットがよくってハワイはいつもDELTA航空を使っていました。そういうわけで、JALは初めてだったのです。マイルが残ってなかったら乗ってなかった…。
そんなJALも今年12月からフルフラットのシートが羽田ーハワイ便に登場するらしいです。ハワイ路線はかなり競争が激しくなってサービス合戦のもよう。いやあ、良いことですなあ。
JAL国際線777-200ER型機の客室装備を全クラス一新(日本航空ホームページ)
やっぱり食事は日本の航空会社の方が良いですからね~。こちら、洋食。
ひとつひとつの食材の味付けがされていて、とても美味しかった。
こちら、和食。
こちらもアッサリとしている中に、これからの海外での2週間を不味い洋食たちと格闘せねばならぬ覚悟を感じさせる、古き良き日本食でございました。
セントレア空港のサクララウンジで、カレーが美味いと有名だいう話を聞いてたので、ガッツリ食ってビール飲まなきゃよかった…でも機内食まで待てないよね。
さて、そのあとすぐに消灯就寝。ところが久しぶりに日本映画が面白くて見入ってしまった…見事に寝不足。(その話はまた別の機会に)