ハワイの洞窟でも事件の匂いが…また金田一アルアルか/一致団結!レンタカーでマウイ島一周(第9夜)

ブラックサンドビーチの洞窟は、確実に事件が起きる雰囲気でした。

「これは…この雰囲気は、このあと間違いなくあの左から2番目の人が死ぬわ」

「あーわかる~まず最初にちょっと調子こいてるザコキャラからいくよね~」

「俺たちはまだ、あの悪夢のような惨劇が起きるとは誰も知らなかった…って、この辺に書いてあるよね」

「こうでしょ?」

「明日の朝にはこの洞窟の入り口が崩れて塞がってるわね!」

「キャーッ!それでミユキが『なにか中から音が聞こえない?』とか言って」

「金田一が『海側に回るんだ!洞窟の向こう側から入れたはずだ!』とか言って走り出すんでしょ?」

「そうそう!でも波が高過ぎて入れないのよね」

「で、『これは自然が作り上げた密室なんだ』とか言って」

私たちの旅の会話は、いつでもこんな感じです。たとえそれがハワイでは観光名所の洞窟であろうと、私たちの手にかかればマンガの殺人現場に変わってしまうのです。

洞窟の天井には穴が開いていました。

「これは、ビックリマークが出てるね」

「あー出てる出てる。うっすら見えるもん」

「こんな感じ!」

い、いやあ…青い空がとてもキレイですね。

「これは写真を撮っておかなきゃ」

「田舎には無い?」

「無いわ」

お?やっと認めて頂いたようです。

「犯人はこの穴から逃げたんだね…こんな殺人事件は田舎には無いわ…」

「そっちかーい!」

金田一走りの写真からいろいろと連想してしまいましたとさ。