朝方、寒くて目が覚める。さあ、セッティングの続きだよ。

いやあ、9月に入ってからというもの、急に涼しくなりましたねえ。びっくりです。8月お盆休みぐらいから雨が多くなってちょっと心配はしていましたが、ここに来て急激に涼しくなってます。こうなると、キャンプ場の天気が気になりますよねえ。なにしろ、山の上にあるわけですから。

「今日は車の中で寝るのかい?じゃあいいけれど、テントで寝るなら厚着してね。夜は寒いよ。朝は20度は下回るよ」

風呂から出て来た時に挨拶した管理人さんとの会話です。これは気をつけないと。今日はいいけど、明日からは友人知人の一家がテント泊するんだし。何度まで下がるか見ておこう。えーっと今は…


げ!すでに20度を切ってるじゃん!これは…連絡しておこう。


1.夜に寒くて目が覚める


夜中に何度トイレに行ったかわかりませんが、寒いので眼が覚めることが多かったです。気温を見ると16度でした。こりゃまずい!長袖持ってくるように言っておこう。まだ寝てるだろうからメッセージを送っておきました。

そして朝。何度も夜中に起きたので結局8時ぐらいまでゆっくり寝てしまいました。その頃には日も上がりぐんぐん気温が上がっていくいい感じ。天気に恵まれて良かったですね。かんかん照りというよりは、少し雲もあって涼しい風も吹くのでとてもいい気候です。陽が照りつけるとジリジリ痛いですが、雲に隠れると過ごしやすい。トンボも楽しそうに飛んでいます。秋の訪れを感じているのでしょうね。


まずはタープを張りました。これで影が出来るので、涼しい環境でセッティング作業ができますね〜

さて、タープの次はキッチンとダイニングの設営です。


2.キャンプ今昔物語(その昔)


昔はキャンプでキッチンといえばコールマンでしたねえ。一番有名なのがホワイトガソリンで燃焼するツーバーナー。ポンプでシュコシュコと空気圧を加えてガソリンを気化させて火をつけるというシロモノ。


これは、昔から「これが本当のキャンプだぜ」みたいな雰囲気で、周りに圧力かけてましたねえ。「これを使ってないヤツぁなんちゃってアウトドアさ!」みたいな。「これを使って初めて本物のキャンパーだぜー」みたいな(笑)

でも、その当時から私はこれは理解できなかったなあ。凍りついた雪山でも使えるんだぜ、みたいな話もあったけど、そこ雪山じゃないし。そんな沖縄でスタッドレスタイヤで走るようなこと、しないでしょ?

そもそも燃料にホワイトガソリンっていうのがなんでなの?って思ってました。

例えば、車のガソリンと同じ燃料が使えるとかならわかります。ガソリンスタンドでも入手できるし、いざとなれば車のガソリンを使ってサバイバル出来ますっていうのなら良いですが、日本の法律では製品認可されない。結局、コールマンのホワイトガソリンを買わなきゃなんないって意味ないじゃん…と思ってました。

なので、当時から私はガスボンベのツーバーナーでした。それをフリースタンドの上に置いて使っていましたねえ。この写真はたまたま当時の使ってた時の姿が写っていたのでそこだけ切り取ってみました。懐かしいなあ。


この前の突き出た部分に調理器具をぶら下げることができて便利だったんですよね〜。このころから、キッチンの便利さにこだわりがありました。うーん、こだわりというよりは、面倒臭がりなだけか!

その頃からスノーピークのIGTが人気が出ていました。アイアングリルテーブルと言ってカウンターキッチンとダイニングテーブルが一緒になった商品でした。でも、なかなか踏み切れなかったなあ。毎週のようにキャンプに行って使うのならいいんだけど、なにせ飽きっぽい性格で、続くのかどうか心配で…キャンプ用品が倉庫に眠ってるという人の話もよく聞いたので…。


3.キャンプ今昔物語(そして今)


しかし、そんな迷いも吹っ切れたのが道具がどんどん壊れていったことでした。普通なら壊れて悲しいんだけど、古くなって壊れちゃうほどだから、「ああ、これからもずっとキャンプするなあ〜こりゃ飽きないなあ〜」とかえって安心しました。

テントが壊れて使えなくなったのがきっかけで、ずいぶん古くなったツーバーナーも買い換えようと思い、それならこのタイミングで、テーブルと一緒にしちゃえば楽なんじゃね?という思いつきで、一気にスノーピークに買い換えることにしたのです。


とはいえ、何でもかんでも全部揃えるっていうスノーピーク信者ではありません(笑)

ぶっちゃけいうと、スノーピークの好きじゃないところもあって、キャンプで大事な椅子だけはどうも気に入らないんですよね〜。タープも形がその…狙ってる感がどうも…。テントも最近になってコットンテントの色に寄せてったのは…「え?」です。

さあ、それではアイアングリルテーブルの組み立てを順番にご紹介しましょう〜


4.アイアングリルテーブル


今日は、オーソドックスないつもの長テーブルパターンで組むことにしました。子どもが多いときは必ずこれです。椅子の代わりにコットが使えるからなんです。その完成形がこちら。


では、組み立てていきましょう。

まず一番最初に組み立てるのが、何を隠そうコットです。写真の長椅子ですね。これを作業台にして組み立てると楽なんですよ。まず一番最初に作るのがアイアングリル。


金属の枠に4本足を取り付けて位置決めします。

そして、手前にサブテーブルをつけて作業台になるように組み立てます。何かと作業するのに重宝するんですよこのサブテーブル。アイアングリルにはこのようにスライドして取り付けていきます。



横の側面にも同じようにサブテーブルを。本当ならこれはラウンドテーブルにしてこの手前に90度曲がってテーブルを連結して延長するものなんですが、今日はサブテーブルとして使います。

そして、テーブルを一段下げるアダプターを介して、まっすぐに伸ばします。ネジまわしなんか必要ないので簡単ですね。木のテーブルが重かったり、パイプ状の脚がガチャガチャしたりはするけれど、折りたたみのギミックなテーブル(それも昔から使ってるのがあるんですが)よりも、しっかりしていて安心なので、今ではこればっかり使うようになりました。

コンロの上に鉄板を乗せて、完成です!

この鉄板だけでも重さが10kgある重量級ですので、アイアングリルテーブル無しにはもう料理できなくなっちゃいました。

鉄板の下にあるのが、火力が大きいコンロです。

前述のコールマンツーバーナーでホワイトガソリンに唯一負けていたのが、火力です。ガスカートリッジでは火力がどうしても弱かったのです。冬のキャンプでは気温も低いので火力が上がりにくくて、料理がうまく出来ないこともあるんですね。水曜どうでしょうをご存知の方ならクリスマスパーティを思い出していただければわかると思います。


ですから、この奥にあるコンロがスノーピークから売られていたというのが、このアイアングリルテーブルに決めた決定的な理由でした。これだけでこの鉄板を熱し切れるので、料理の幅が広がります。


さあ、ようやくキャンプ料理の話につなげそうですね。