蛇口から水が出る便利さに慣れると、水が腐る事に気付かない

博多駅で道路の崩落事故がありましたが、道路の下にあった電線、水道、ガスなど生活基盤が寸断されて、何もかもが止まってしまいました。あの崩落した道はキャナルシティーや中洲に行くのによく通る道ですので、他人事とは思えませんでした。

その後テレビで東京の街でも道路の陥没事故が日常から起きているという特集番組をやっていました。下水道が破損して土が流れ出して空洞ができ、突然アスファルト道路が落ちるんですって。それで、電気や水道など生活基盤が寸断されてしまうなんて、文明って便利なんだか不便なんだかわかんないですね。

52年ぶりに11月に東京で雪が降るという寒さなど、自然の厳しさを肌で感じると、水道管の凍結というのも気になります。冬は水道管が凍らないようにチョロチョロ水を出しておくっていうのも、昔はよく言いましたよね。

水道の蛇口をひねると水が出るって、なんて素晴らしいことなんでしょう!

そうやって考えていくと、当たり前のことにとても感謝したくなります。

それがね、それがですよ、なんとHYMERくんの水道の蛇口をひねっても水が出るんです。それってもっと不思議でしょう?水道管でつながってないのに、蛇口から水が出るんですよ?


いやいや、当たり前じゃんということ勿れ!だってこれ、車の中ですよ?高速道路を走っていたって、水が出るんですよ???

あははは。しつこかったかな。

水道が水道管で送られてきて、蛇口から水が出ることが当たり前な私たち世代には、水道管がつながってなければ断水するというのが当たり前です。だから道路が崩落したら水が止まるのを素直に受け入れられるんです。

ところが、祖母に聞くと井戸で水を汲んできてカメに貯めておき、それを炊事に使っていた世代にとっては、毎日の水汲み作業が、HYMERくんのタンクに給水するのと同じことなんですね。すると水が腐るということにも自然と気付くわけです。

水が腐る?

水は無機質なので、本来は腐るということは無いそうです。正確に言えば細菌が繁殖するということらしいです。

都会に育った私は、上の写真のように蛇口をひねって水が出るのを見ると、常に新鮮な水が出ているように錯覚しちゃうんです。ところが、HYMERくんの給水を水汲みと同じと知っていて、自然水をそのまま飲めるような田舎育ちだとまったく考え方が違います。

ある日キャンプに出かける時のことでした。

「ねえ、この水、入れ替えた?」

「え、何々?」

「これ、タンクに水入れてるんでしょ?」

「そうだよ」

「水、入れ替えたかって聞いてんの」

まあ、とにかくやたらと水にうるさいなあと。ホワイトタンクの水の残量が少ないのを確認した私はついさっき出かける前に水を入れてきたばかりです。長旅に備えて万全な用意の私が水を入れるのを忘れるなんてことは無いに決まってるじゃあない?

電気も排水もちゃーんとチェックしてきましたよ?

「水ちゃんと入れてきたよ?」

「まさか、前の水に足して来たんじゃないよね?」

「え、そうだよ」

「ああ、何してんの!前の水って2週間前なんだから腐ってるじゃん!」

「えーっ?あ…そういうこと!」

「いやでもさ、その水って飲まないでしょ?お皿洗ったりトイレ流したりだからいいじゃん?」

「歯を磨くでしょうが!」

もう怒りがおさまりません。こんなにも水にウルサイって何なの?って思うのですが、たしかにホワイトタンクの中で雑菌が繁殖している可能性はありますから、入れ替えるのはとても良いことですよね。

普段、水道の蛇口をひねって新鮮な水が出るのが当たり前になっていると、気付かないことです。

HYMERくんの水道にはポンプのスイッチがあります。これをONにしないとどこからも水は出ません。トイレも流せません。

このスイッチをカチッと押して、オンとオフを切り替えてポンプのスイッチを入れるわけです。元栓のように走行中に水が出てしまわないようにする配慮ですね。


HYMERくん水道あれこれのお話でございました。