タヌキ出没注意?三の丸築城〜そうだ、基地を作ろう!(その18)

やっと、忙しい中で時間をやりくりして基地予定地に来ることが出来ました。

自然の中にあり、動物たちも一緒に暮らす…そんなことも夢見ながらの基地作りです。そうそう頻繁には来れないのものでして…。

雨で土が流れ出す問題の続きです。コンクリートで固めることもできるのでしょうが、出来ればそうはしたくない。自然にある素材で作りたい…そんな希望があったのです。
今回の土留め工事もそう考えて、土が崩れるのを留めるには丸太杭を使おうと思い付きました。


この迫力ある丸太杭を見てあげてください。とっても頑丈そうでしょう?

昔の人は、これでヤグラや砦を作っていたわけですから、土留め工事をするのにも十分に期待できますよね。


そして、この場所でもうすぐ基地が出来と思うとワクワクしちゃって…よーし今夜はここで一晩を過ごそう!ってなノリで、車中泊することに決めました。その日は明日からの土留め工事に備えて前日から現地に乗り込んでいたのでした。

その日はとても綺麗な月の光が見える夜でした。昼間もとても天気が良く明日も快晴が期待できます。昼間は鳥の鳴き声が聞こえていましたが、初めて過ごす夜はとても静かでした。

月明かりの中でも、北斗七星がよく見えます。北極星の位置もすぐにわかりました。それを見て、南側の斜面に基地作りの場所があることも再確認できました。

今まで、ほとんど方角はわからなったんです。それぐらい四方を山に囲まれています。

月が出ない新月の夜にはもっと星がキレイに見えることでしょう。

ふと、ケモノ道のことが気になって、そちらの方へと歩いて行きました。野生動物は夜行性なので、歩いてくるんじゃないじゃと思ったのです。

坂を登っていくと突然、

ドドドドドドドド!!

と何やら大きな動物が走って逃げていく音がしました。すごい迫力でした。おそらく鹿が2-3頭はいたのでしょう。ちょうどこの斜面の上あたりに、鹿の寝床があるようです。

「なに?今の地響きみたいな音!?」

「あれは、一匹じゃないな、この上に鹿の寝床があるからケモノ道があったのかぁ」

夜は寒かったのですが電気毛布のおかげでぐっすり眠れました。とても静かで熟睡してしまいます。

そして翌朝。


夜中に電気毛布で充電を使い切ったyeti400を朝から太陽光で充電しながら、工事の人が来るのを待っていました。

そして10時ごろに友達と工事の手伝いをしてくれる人たちが揃ってさっそく作業開始です。


まずは、資材を下ろして番線を外してバラします。そしてもう一度位置決めをして測量で再確認。


そしてようやく、記念すべき最初の一本目を打ち込んでいきました。


それから、糸を使って目印を作ります。そのラインにそって丸太杭を並べていくんですね。


丸太杭は頭の位置を揃えないようにデコボコさせながら並べていきます。この方が自然な感じで良いでしょう?この上をヒョイヒョイ歩いていくアトラクションが楽しそうです。


そして斜面に近づいたら板を入れながら土留めになるように壁を建てていきました。こうやってアクセントをつけながら、三の丸の土台を作っていきます。

この写真の右側に土を集めていって、平坦な敷地を作ろうとしています。


次の日も、丸太杭を並べて三の丸を囲っていきました。

内側には補強を入れながら、土留めが崩れないようにしていきます。このあたりはやっぱりプロのお仕事ですねえ〜スゴイです。信頼できる友人に頼んでヨカッタ!


補強といっしょに、土が流れ出していかないようにもしてくれています。


三の丸の表向きはグルリと囲い切りました。そして、土を入れていきます。


戦国時代の砦のようなイメージに近づいてきました。とても良い雰囲気です。


見事な三の丸の完成です!


ふと草むらからタヌキがやってきて、作業の様子を見守っていました。

こういう所からも自然が感じられて良いですね。


まだまだ工事は続きます。