野獣との戦いが始まった〜そうだ、基地を作ろう!(その16)

昨日の続きです。

以前、この基地を作ろうシリーズで発見した「ケモノ道」のお話ですが、この間また現地に行くと、やはりまだ足跡が残っていました。しかもクッキリと。

桜の花ビラのような形。あれは、間違いなく鹿です。「あ、鹿だ、鹿でした」の鹿です。

実際に、敷地の周りで鹿のフンを見つけました。

日本オオカミが絶滅して天敵がいなくなった野生の鹿は、増え続けているらしいですね。農家の方が困っているという話をよく聞きます。

まるで二の丸、三の丸のようになった敷地を見て想いを巡らしているうちに、ふと考えが。

「あのケモノ道から敵は攻め入ってくる…さてこれを食い止めるにはどうすればよい?」

なんともまた、大河ドラマのような流れに。

ケモノ道については、以前のレポートでもお伝えしたとおりのこちら。

「我が領土のみならず、城内に侵入するなどもってのほかじゃ」

ようし。ヒマだし。空掘を掘ろう。

急に思い立って、以前、工事前に撮影した写真を確認しながらケモノ道の入り口付近へ。

たしか、このあたりだったはずだけど…

この上の方に…

あった!


まだケモノ道は無くなっていませんでした。

「侵入路はここでござるか」

さて、こうなってくると俄然やる気が湧き出てくるわけで。

「さあ、ものども!掘るぞ!」

「オーッ!」


ケモノ道のちょうど入り口あたりに、ケモノ道と交差する形でせき止めるように空掘を掘っていきました。

横からみると、急な崖が落ちているようにみえます。

汗をかいて身体を動かすのがなんだか楽しくなってきて、どんどん掘り進めました。

そして3時間の格闘の末に、5メートルぐらい掘り進んだでしょうか。

そこに悪魔の一言が。

「こんなの、野生の鹿だったら簡単に飛び越えるんじゃない?」

そんなぁ身もふたもない…

今回は急な思いつきでこれしかできなかったけど、柵でも作ろうかなあ。

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こうして野生動物と人間との戦いは切って落とされた。

その時、にわかに空がかき曇り、みぞれともつかぬ雪が降り始めた。


これから起きるであろう自然界の勢力争いを予見するかのように、空は天候の変化でもって我々人間に風雲急を告げるのであった。

大河ドラマ「鹿田丸」乞うご期待!