うどん県は食べるだけでは無い(四国九州R-1第6番)

たぶん私たちだけの旅だったら、絶対に来ていないところです。まさかこんなに面白いことが、ココうどん県で行われていたとは知るはずもありません。

なんという「おもてなしの国、日本」すごいものを見せていただきました。

「中野うどん学校 高松校」

なんというネーミングセンス!やるな…おぬし。陸軍中野学校を連想させるあたり、これはとても厳しい訓練校なのであろう。期待できるぞ。うどん生産技能を高めて帰ろうではないか。

なんと、この学校でうどんを打つところを体験していこうというのです。いやあ、私たちの旅ではこういうの、絶対予定に入れてなかった。さすがは芸術系友人。目の付け所が違う。さて、私たちが到着した時に、すでに淡路島からかけつけた友人一家が待っていました。

大型車の駐車スペースに停めさせてもらえました

「ここ、何時からのコースに予約したの?」

「えーっと、11時からの枠だね」

「だったら、山田屋さんに10時半に到着したって、うどん食べる時間なんてなかったじゃん!」

山田屋からここまで移動時間にして30分はかかる。

「で、四国にうどんを食べに来て、うどん食べずにいきなり”打つ”の?」

「いやあ、もうウドン好きもここまでくるとマニアだなあ」

「すいません違います!寝坊です!」

もう、始まる前から大爆笑で面白過ぎて気分は上がっていました。そこへうどん学校が笑いをぶちこんできます。

ちょっと太め。こういうの性格出ますよね

まず、とりあえず伸ばして切るところから始めるわけです。すでに熟成させたものですよと餅のような形をした固形物をわたされ、それを棒で伸ばして切って完成〜

あれ、おかしいなあ。これで終わり?

いやいや、じゃあこれは何に使うんだ?

これは小麦粉ではありませんか

あきらかにうどんになる前の小麦粉テキなものがあるではないですか。どういうことですか。これで終わるなんて。

はい。ご安心ください。そんなことはありませんでした。

もちろんこれから、うどんを練りますよお。

写真はイメージです

普通なら、ここでイメージとしてこうやって職人さんが丁寧に足踏みしてうどんのコシを出すという作業を想像するわけです。

なぜかマイクパフォーマンスがさえる先生

ゴザを敷き始めていよいよ足踏みですな、と皆が靴を脱いでその準備をし始めたところ、ミュージックスタート!

何を言ってるんだと。そんなつまらないことをこの学校で教えるわけないじゃないかと。ここは中野うどん学校だぞと。さあ、踊れ!皆の者どもぉ!

半分以上が若い学生さんだったので、それはもう凄い迫力で盛り上がって、ガンガン飛び跳ねるわ。隣の机の年配の人たちはどうやら中国から来た観光客だったようで、この光景をとても面白がって撮影していました。

いまごろ、WEIBOでさらされてるかもねw

いやあ、若いって良いなあ〜

うどんを練ってから切るまでに熟成時間が必要なんだそうで、それでさっきの伸ばして切る作業から先にやったのはこのあと食べて帰る人たちの分を、湯がくためだったんですね。

教室のとなりは食堂でした

なるほど、他のお客さんはここで食べて帰るのね。

私たちは、持ち帰りを選択していたので、ここでは食べません。体験教室も終わり、踊り疲れてヘトヘトになった私たち。

「さて、もう昼の12時ですが、まだ、一杯もうどん食べてないんだよね?」

「そうなのよ〜せっかく香川県にきたのにも12時過ぎだというのにまだ食べてないし」

「その上、うどん食べるために朝食は少し少なめにしておいたからお腹が空いているところに、これだけ運動させられたんじゃあもう腹ペコ」

「次の予定は?」

「午後1時にお菓子づくりの体験教室を予約していて、その前にこの近くのうどん屋さんをピックアップしているの」

「OK!私たちはたぶんそのお店だとHYMERくんが停められそうにないから、先にお菓子づくりの教室に先に行ってるね〜」

そうして、またバラバラに移動を始めたのでした。

(もう、オチが見えてるよね?)