まずは北京の街並み散策。朝食の飲茶店で近代的大都市の足音…

「これはhymer.lifeの企画旅だよね?」
「そうだよ、企画だよ」

とまあ、そういうわけで始まりました北京観光。このお話は日本でのLINEのやり取りから始まります。

「ねえ?北京だけどさ、一緒に行くってことでいいよね?」
「中国なんてイメージが悪いじゃん。空気も汚れてるんでしょ?」
「ずいぶん綺麗になったっていう話だよ」
「北京に何か見どころあるの?」
「万里の長城とかさ、天安門広場とか」
「あ…それ魅力!」

というわけでスッキリ決まった北京旅行。

「けれど、1つだけ大事なことがあってさ」
「何が?」
「もうかなり広くてかなり歩くよ?」

そう。

北京はとっても広い!


同じ縮尺で関東平野と並べてみました。もう、一目瞭然です。
北京市という市が、東京都に埼玉県神奈川県を足しても全然足りないということが伝わったでしょうか。北京市の面積は16,800平方キロメートルですから、関東平野(約17,000㎢)とほぼ同じ…。
とんでもない大きさです。

人口はほぼ3,000万人で北京オリンピックのあともどんどん成長している大都市です。

その中心部はとんでもない高さの高層ビルが所狭しと立ち並び、住宅は同じデザインのタワーマンションが3-5棟並んでグループを作るように立っており、それがいたるところに集まって並んでいるのです。
それでも足りないと思っているのか、まだまだ工事中の建物がいっぱいありました。

これだけ一気に建築工事が進んでいるという光景は、なかなか見られません。
思わずカメラを向けました。中国中央テレビの建物の南西側の開発地です。

とんでもなく高いビルが作られていました。


私たちを案内してくれるのは、これまた現地の友人が手配してくれた日本語のできる女性ガイドさんです。簡単に言えば友だちの友だちですね。彼女は言います。

「数年前までは日本からの中国への観光が多くて、中国の説明をしていました。けれど、最近は中国人が日本へ行く時にガイドとして同行し、日本で観光案内をする方が多いです」

やはりそうだったんですね。どうりで飛行機がANAなのに乗客が中国人ばかりだったのもうなづけます。為替レートでこれほどまでに人の流れが変わってしまうものなのか。ガイドさんは続けます。特に最近の動きは激しく、

「韓国旅行の規制がかかってからというもの、中国人はさらに日本へ向かっています。実は3日後には同行ガイドで東京なんです」
「え?それじゃあ私たちが帰国する日と同じじゃないですか!?」

すごい仕事ですね〜いろんな人と初めて会って、すぐに仲良くなって現地を道案内しながら、施設の歴史など説明する…いやあ、そんなの無理だわ。


この日は、朝早く待ち合わせして朝食へ。

ガイドさんいわく、友人の指定の飲茶店なんだそうな。

24時間営業だそうで、ガイドさんもよく来ると言ってました。

写真左奥に見えるのが、北京の一般的な朝食の「油条」という揚げパンなんだとか。

指差し中国語のアプリにも載ってました。

お粥もなかなか美味しい。日本で食べるのと同じだなって思いました。

「ここ、観光客用のお店じゃなくて、現地の方も食べに来るんですよね?」
「はい、みんな来ますよ〜私もたまに来ます」

ということは、日本で食べるお粥も中国と同じ味でちゃんと作っているんだなぁ

この風景が古き良き中国として語られる時が来るでしょう。日本でも昭和35年頃(1960年代)を懐かしんで映画が作られたりするように、中国も今まさにその道を歩んでいるようです。

古き良き中国と新しい中国が複雑に共存する北京です。