さあ、歩きましょう!さて3つ目の目的地、天安門広場!

北京の緯度は日本でいうと東北地方は秋田県と同じぐらい。夏でもさぞ涼しかろうと避暑もかねての旅行のつもりでしたが、事前の現地友人からの情報では「35度まで上がることもある」とのこと。一気に行く気が無くなるような暑さでした。

とはいえ、北京ウォーカーは暑さに関係なくスタートするわけで、こりゃ大変。もう万里の長城で汗だくになり頤和園で脚が棒のようになり、やっとホテルにたどり着きバタンキュー

次の日は3つ目の目的地、天安門広場です。

まず、広場の西側で車を降ります。なぜかというと、セキュリティチェックがあるからなんですね。過去に事件があったのは皆さんもご存知ですよね。とても有名であり中国では消された歴史。それ以来、厳重なセキュリティチェックがなされているんですね。

セキュリティチェックを通過して、北の方へと歩いていきます。天安門が遠くに見えます。この横断歩道で5車線道路を渡ってあちら側の天安門広場へと歩いていくわけです。

もう、昨日から続くふくらはぎの筋肉痛が両足を攻撃してくるので、少しそこまで歩くのにも勇気がいる状態です。く、苦しい…

道を渡って左側、天安門から見て南西側にあるのが国会議事堂にあたる建物「人民大会堂」です。

中国はよく共産党独裁政府だと批判されますが、共産党という位置付けを「公務員」と置き換えて考えると、日本でも、高級官僚からヒエラルキーで固められた公務員組織に入るためには試験があり、東京大学法学部を出るような優秀な人間を選別してその中でも最も優秀な人間を、財務省や内閣府に配置する競争が行われているわけです。

唯一、違うのはその公務員を使うのが政治家でありその政治家は国民が選挙で選んでいるわけで、それこそまさに民主主義だと、中国の政治体制を批判する人が言うわけで。

けどさ、少し考えてみて。その選挙で選んだ政治家がさぁ…。「このハゲー!」とかヒステリックに叫ぶような政治家がですよ?そしてその政治家を志す人は大抵は官僚の出世レースでたぶん負けた人が公務員を辞めて選挙に出るようなことが多いわけで、それって本当に優秀な人がなるのかな?って思いました。

権力をチェックしているというマスコミだって、既得権者なわけでゴシップばかり。不適切発言とかで責任追求をするとか、共産党内で出世レースで情報リークして足の引っ張り合いしているのと何も変わらない…

むしろ優秀な人の集まりの中ですごい競争社会を勝ち残って、最も優秀だと思われる人が、すんごい頭の良い考えで独裁する方が、私たち凡人は安心できるんじゃないか…そして、社会の変化が早く起きて良いときもあるんじゃないか?

天安門広場で少し考え込んでしまいました。

いや、だからと言って日本より中国が優れてるとかそういう話ではなく、もちろん民主主義の方が良いって思ってるんですよ。独裁国家には大反対だし。けれど、大人数を束ねる国というものは結局、みんな同じ仕組みになっちゃうのかな…と。

まだまだ遠くにある天安門。もうそこまで近付かなくてもいいや。脚が痛いし…

と、途中で断念。帰りに車で門の前を走って車窓から写真だけ撮りました。

あー足痛えー北京ウォーカー限界だぁ〜