謹賀新年。一年の計は元旦にあり「ひらめき工房」に学ぶ。

平成30年、2018年 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしまーす!

こんなにhymer.lifeが毎日続けられるなんて、私たち とっても嬉しいです。これからもいろんな話題にチャレンジしていきたいなと思うわけです。今年は、時事問題なども取り入れてテーマを幅広くしていきたいなと思い立ち、その目標を元旦の計としました。

そんな気持ちになった理由は…


NHKのEテレでやっている「ノージーのひらめき工房」という番組をご存知でしょうか?ひと昔前までノッポさんがやってたような工作番組です。子どもはこういう図画工作が好きですよね。

心の中にキラキラとアイデアがわいて、何か新しいものを作ろうとするんです。子どもの頃に図画工作の時間が嫌いだった人はいますか?

まあ、少なくともこの話を読んでいる皆さんにはそんな人いないでしょうね。回りくどいですが、元旦はそんなお話から。

この番組のエンディング曲がなんとも良い曲なのです。

なんてことないモノから おもしろいモノ みつけたよ

なんでもないコトから すてきなコト みつけたよ

これはひらめきのよかん きらきら ひらめきこうぼう


ちょっと話は離れますが、また戻ってきますので少しお付き合いを。

企業経営に関わる仕事をしていると、いろんな方の相談に乗ることが多いわけですが、その中で一番よく聞く悩み事は「どうしたら良いのかわからない」です。そして次に来る質問は必ずこれです。

「他所の会社ではどうしているのですか?」

まあ、どの会社でも100%この質問を一度は聞かれますね。会う人全員と言っても良い。聞かれたのだから答えないわけにもいかず、守秘義務の範囲を超えない程度に他社事例を説明すると、それを聞いた人の80%が、

「それは当社には合わないな」

ここで業務改善ができる人なのかどうか、ハッキリと別れます。その80%の人たちは何をやってもうまくいきません。ほとんど失敗します。うまくいく場合は何かラッキーな事があった場合だけです。その業務改善をやらなくても良いほど経営環境が変化した、例えば爆発的に売れる新製品が出たとかね。

残りの20%は、10%が成功できる人、残りの10%はその可能性がある人です。

そういう人は、たいてい他社事例を聞いた後に数秒間は無口になります。自分の中で消化しようと頭を整理しているのでしょう。今 聞いた事例と、自分たちの経営環境とどこが違うのか(差分)そしてその差分は埋められるのか、埋められないことがその解決の前提条件になっているのか…など。

新しい情報を得た時に、それを解析する能力が備わっているタイプの人です。

ある日、まだ年齢も若い人に、他社事例を知りたいと聞かれたときのことです。それはある課題を解決しなければいけないという話をしている場所でのことでした。何も考えずに開口一番この決まり台詞が口から出てきました。

「他社ではどう解決しているのか知りたいです」

もちろん、知りたいというのだから説明しました。私も何度も経験しているので「あーまたかー」と思いながら。

この時は常識的な問題解決方法があって、それ以外に解決する方法はないぐらい当たり前の問題でした。解決方法を聞いても大抵はそれは出来ないとか、うちには合わないなど言い訳する人がほとんどです。

すると、その人物の反応はちょっと今までのパターンとは違っていました。少し考えてから、

「なるほど。じゃあ仕事の手順を変えれば良いのですね?」

この反応を見たのはなん年ぶりだったでしょうか。その時にハッとしました。

『若い世代にはまだやる気が残っているんだ。古い世代がそれを活かしてやってないだけだ』

とにかく情報を集めたくて本屋に何度も足を運んでいた新入社員時代の自分を思い出したのでした。

その頃も『他社事例が知りたい』と自分もそう思っていました。他所はどうやって解決しているのか?とまるでスパイ活動のように秘密を探ろうとしていました。

もちろんそんなスパイ大作戦は全て失敗します。他社事例を知れたところで、結局は、考えて悩み抜いて、自分なりに答えを出してやってみて軌道修正して…を繰り返し、そして解決してきた。そんな昔の自分を思い出したのです。

若い人には今でも「やる気」はあるのですが、勤続年数を重ね、いつのまにやら面倒から逃げるように言い訳を考え、やる気を出さないように人は変わってしまうんだなというのもその時に気付かされました。


新しいことを考えて生み出したい。そういう気持ちは誰でも必ず持っているわけですね。

子ども番組にそれを再確認させられた。

どんなに難しいことでも、それを乗り越えるアイデアをひらめいて、考えてみる。そのアイデアは、なんてことないモノやなんでもないコトから何かヒントを見つけ出して、考えてみる。そのヒントは、何かとても良いアイデアを思いつくかもしれないという、ワクワクした予感!

まさにノージーのエンディング曲がぴったりなのです。

所詮は他所の会社の事例だからその事例独自の前提条件があるけど、そうであったとしても、それが上手くいったヒントなんだ。そこから何かしら学ぶことがあって、それはキラキラして見える。何かアイデアが出るんじゃないかと自分を信じて、課題の解決策を見つけ出そうとして考える。何がその他所の会社との差なのか。何が出来ていないのか。自分たちに不足しているものは何なのか?

答えを知りたがって探しても、答えなんてありません。時代も違えば環境も違う。所与の条件のもとに解決策を見出さねばならない時に、所与の条件が原因だといって逃げるのか、それとも解決する方法を考え出すのか。

その考え続けることは苦しいけど、キラキラしてるからワクワクで乗り越えられる。


前述のノージーのひらめき工房の歌詞の続きが気になって、調べてみました。


なんてことないモノから どこにもないモノ できちゃった
なんでもないコトから すごいコト できちゃった
ありふれたせかいから どれだけみつけられる?
つぎは きみのばんだよ ひらひら ひらめきこうぼう

次は君の番だよ。

この曲の歌詞にあるように、「なんでもない歌詞から、すてきなコト 見つけたよ」というカンジ。

今までhymer.lifeでは旅先で教わったことを伝えて来たのだけど、もっと幅広い分野で自分が教えられたことを伝えて、誰かのひらめきのヒントにならないものか…今年のテーマは次の時代を生きる人たちに、どれだけそのヒントを伝えられるのかにチャレンジしていこうと思います。