中国はもはやIT先進国と言っても良い。アメリカにも負けない進化へ

まあおそらくですけれど、もはやインターネットECサイトで商品を売るなんてことはなーんにも最先端ではなく、むしろ遅れてるという話になるかもしれません。いわゆるお買い物カゴに入れてクレジットカードで決済するあの手続きが、もはや無意味になるかもしれません。

だって、お買い物カゴに入れてレジに並んでお会計という手順は、リアル店舗のスーパーマーケットやコンビニの買い物方法ですよね?実際の店舗の購買行動をなぞらえて、ネットに置き換えたわけです。そのリアル店舗の購買行動が、いま大変革の時期を迎えようとしているのです。


北京のセブンイレブンでのこと。まずお会計ですが、もう北京では現金をほとんど使いません。全てスマホから決済です。現金なんて観光客ぐらいですね。レジのドロワーの中にはほとんど現金が入っていませんでした。

レジ打ちはまだ必要ですけれどこれももうすぐ無くなるでしょう。低価格なチップか見えないバーコードで処理すればベルトコンベアを通せばいい。

次は、マクドナルドの例です。中国では「麦当劳」と書きます。今年の1月に中国中信集団(CITIC)に買収されることがニュースになっていましたね。

そのハイテクぶりは、これはもう実際に実現されているのをこの目で見て来ました。

顧客は店頭の画面で注文します。代金もそこで支払われるわけで電子決済です。注文番号が書いてあるレシートが印字され、それを持って待ちいます。つまり、店員と注文の会話をする必要は全くありません。これは、店舗に来店する前に注文することが出来ることを意味します。

そして出来上がった商品を持ち帰るのです。

これは、現金が不要というだけではなく、将来的には注文をネットで出来る可能性があるのも大きな特徴です。ECサイトで商品を持ち帰ると考えてください。もちろん、送料無料です。だってお店に取りにいってるんだから。

日本でもようやく実験段階に入ったらしいですが、北京ではすでに普及していました。

(写真を撮り忘れたので日本版で)

さらには、アリババグループが杭州で小売店の商品を持ち帰るだけで自動的に会計されちゃうシステムも実験段階に入ったようです。顔認証とIoT技術だと推測されますが、なんとも言えない近未来感です。だって、もはや行動だけを見ていると、ただの万引き犯ですよ???

店に入って勝手に商品を持ち帰るのですから。

初日にお話しした中国版UBERもそうですし、昨日のお話のモバイクもそうですが、既得権に縛られずIT革命はどんどん取り入れています。むしろ、その成長活力を経済政策として取り入れていこうとする勢いさえ感じます。

中国では潜在的な消費力が、いま花開こうとしているな、とそう思いました。

その日、ショッピングセンターでのこと。

無印良品もある、昨日ご紹介したフラッシュモブの建物の中です。


シンプルで素敵な洋服も売られており、みんなオシャレになったのもうなづけます。日曜日でもあったので店内は若者でいっぱいでした。


そこは一階のロビーでアート作品が飾られているスペースでした。中国人の3世代家族が歩いて来ました。子どもがフランクフルトソーセージを食べながら歩いています。


子どもはふと横にあった西遊記の主役である孫悟空の人形を見つけ、突然指差しました。すると、フランクフルトの持っていた手で指差したものだから、ソーセージがピョーンと飛んで行って地面に落ちたのです。

私はあっと思うと同時に、その家族が通り過ぎたら拾ってゴミ箱に捨てに行くため、さっきまでコーヒーを飲んでいたスターバックスに戻って紙ナプキンをもらいにいこうとしたのですが、その時、

若い母親がその落ちたソーセージを素手で拾い上げ、ゴミ箱へと歩いて行ったのです。

ああ、中国も変わったな、というより日本人も負けないように頑張らなくちゃ!そう思った瞬間でした。

民度の話はやはり上がっていたようです。本当に素晴らしいことですね。あと10年もすれば日本と変わらない良い国になるでしょう。追い越されちゃうかも。

ちょっと上から目線な言い方をしてしまいましたが、そういう意図はなくただただIT革命がアジアから起きることが楽しみなんです。

ことわざにもあるように、衣食足りて礼節を知る。まさにいま中国はその道を歩もうとしていました。アメリカに負けないアジアならではのきめ細かいサービスを生み出せるのか。興味津々です。