松島海岸に行くはずが…

今日はとってもノープランな私たちの悪いところをお話しします。旅というものに対する目的意識とでも言いましょうか、そういう「あれしたい、これ見たい」というのが、気持ち的に薄いとでも表現しましょう。

さて、前夜は春日パーキングエリアで泊まっていますので、高速道路を引き返して松島海岸インターチェンジへ。

そこから、東へと向かいます。海の方角です。

すると途中に、とても大きな駐車場が見えてきました。

地図(GoogleEarth)で見るとこんな感じ。

ここが駐車場なのかなと思い、降りて歩いていくことにしました。

駐車場の奥にはなにやら公共施設のような建物が。けれど、特にお店が営業しているわけでもなく…

何か不思議さを感じながら、歩いて行きました。長い坂道を歩いて下っていくと、松島の景色が見えてきます。

けれども、少し下り坂を歩いて行ったところで気づきます。

「これ、帰りはこの坂道を登って来ないといけないよね?」

「そうだね。それ…やだね」

「引き返すのなら今だよ」

「でもさ、みんな歩いて行ってるよ?」

「考えてみてこの日差し」

有無を言わさず来た道を引き返す。

ところがこれが、大正解でした。どうしてこんなに高低差があるのか、それに気づいたのです。

ここは、東日本大震災で津波が襲ったところです。日本三景の松島ですが、津波が押し寄せた時に浸水したのです。それで、高台に防災センターを作って、避難できるようにしている…それがわかったのです。

「そりゃ高いところにあるよなあ」

とうわけで、HYMERくんでもう一度海岸の方へと降りていくことに。

「この信号を左に曲がると、松島海岸だね」

「ここね右に曲がると仙台に戻る方向だね」

「そうだね」

「松島海岸へ行くんだよね」

「当たり前じゃないか。せっかくここまで来たんだから」

「だったら左←に曲がるんだよね?」

「さ、これで松島を見たってことで良いね?」

「あーよいよい」