オリーブの木

基地は庭作りのようなものでした。都会に住む人にとっては、大きな庭のある暮らしをした事がない人が多いのでわかってもらえるかもしれませんが、庭への憧れを形にしたのが基地作りでした。

庭への憧れは、庭に樹木を植えることにもつながってます。田植えや畑を耕すなど、地面とともに暮らすという、そんな田舎暮らしへの憧れでもあるんです。

お爺さんが田畑で仕事しているので、そんな生易しいもんじゃないのはわかってるんですけどね…

生まれて初めてですが、植木を買いました。植木屋さんに行って、気に入った植木を買うというなんとも不思議な体験でした。こうやって買うんだ…という驚きですね。

植木屋さんが、樹木を育てて売っているというのも初めて見たので、新鮮でした。

ペットのブリーダーみたいなものかな。

初めはシマトネリコという品種を教えてもらって探しに行ったのですが、一目で気に入ったのはオリーブの木でした。

オリーブというのはまとまりがなく四方八方に枝を伸ばして大きくなるらしいのですが、この品種は比較的にまとまりがよく上へと伸びるんだそうです。

手入れも手間がかからないとのことなので、決めました。

今はまだ、小屋の屋根よりも背が低いのですが、これからどんどん大きくなるでしょう。

日照り続きの猛暑で地面が乾かないようにたっぷり水をやるんですが、すぐに乾いてしまいます。

自動的に毎日水を撒いてくれるタイマー装置も取り付けましたが、すぐに乾くので心配ですね…。

植え替えしてからしばらくは様子を見に行かなくちゃ。

オリーブの木をよく見ると、新しい葉も出てきたみたいです。

空を見上げると、飛行機が飛んでいました。