旅に出ます。4泊5日ですが…海外ですCEBU#01

「秋の予定なんだけどさ、海外行くから。ここ、開けといてね」そう言ってスケジュール表を指差しているのを気の抜けた顔で見るのでした。コンニチワ〜ワタシハhymer.life企画旅のナレーションを務めさせてイタダキます、ブラジリアン=キャンユーヒアミー=エイトウッドです。名前が長いのでyagiと呼んでください。

さて、オチのない自己紹介も終わったところで突然ですが…旅に出マース

帯状にスパッとスケジュール表に予定が入っているのを見て、何かあるなとは思っていたんですが、やはりそうでした。

「どこ行くの?」

「フィリピンだよ」

「あれ。あっけなく行き先を。なんで?」

ですよね。だって、企画旅とはいえ私たちは素人。テレビ番組でもないわけだから用も無いのに旅に出るわけがない。ていうか、ブラジルちゃうんかーい!

「仕事です」

「観光じゃないの?」

「当たり前でしょ」

おお。どうやらガチな海外出張らしい。

「フィリピンねえ…そう言えば私の友達が東京に居ながらにして、スカイプで英会話学校の授業を受けていたと聞いたなあ。あれ確かフィリピンだった」

「そうなんだ〜じゃあ英会話学校にも行ってみようかな」

「それ、いいじゃん」

「金曜日までに帰らなきゃなんだけどさ」

「じゃ、先に帰っておいて」

「えーっ!?」

もう海外旅行にも慣れたもんです。別々に帰国することになりました。

こうして、早期帰国組は帰りが金曜日になって4泊5日になったわけです。本当なら前後の土日も含めて滞在日数を10日ぐらいにしたいところでしたが、前後の土日にどちらも重要な予定があって、外すことはできませんでした。

それでは、海外企画のスタートでーす。


今回の海外企画旅は関西空港から出発するわけですが、その矢先に台風21号がとんでもないことをしてくれたのでした。

「飛行機、飛ぶの?」

「いや〜こればかりはわかんない…」

「これはダメじゃない?地下の電源が海水に浸かったとかニュースで言ってるしさ!」

「あんたもしかして、これで中止になったらいいなぁとか思ってない!?」

「さて、今日の予定は何だったかなー」

「話をそらすんじゃない!」

しかし、そんな心配もつかの間のこと。すぐに復旧して飛行機は飛ぶことになりました。良かった〜!っていうか、日本の災害復旧スピードが凄いって毎回思うんだけど。

そんな技術力の高いこの日本でもさすがにこれだけは間に合わないだろ、と思っていました。

関西空港の連絡橋側は海の底が砂地のようになっているため、船がイカリを下ろしても波でズルズルと引きずられていくというのが、この海域の常識だったらしいです。そりゃそうでしょう、あれだけ大きな埋め立て地を作るのに、その周辺には盛り土してないわけがないし。

船のイカリというのは海の底に引っ掛ける使い方が基本なんだそうで、重さで止まっているわけじゃないんだって。知りませんでした。

「どうする?エアポートリムジンかな?」

「電車じゃない?」

「スーツケース持って移動するの面倒だなあ」

もう、出発前から大トラブル発生です。空港までたどり着くまでが大変な感じ。関空の手前にある駐車場に停めて、そこからタクシーに乗ろうかな…などと考えていたら、なんと出発直前になってマイカー通行開始のニュースが!

「ついてるねえ」

「…ついてないねえ」