これまた欧州ネタのお話。
なんと、EU諸国とイギリスでは、Yahoo!JAPANのサイトにアクセスできません。アクセスすると、利用できませんという画面が表示されるのです。
まあとにかくですね、世界中がインターネットで結ばれてどこからでも通信できて、世界中の出来事が入手できるというあの自由なネット社会が、何やら少しづつ面倒くさいことになりつつあるというのが感じられます。
まず、EUというか正確にはEEAというらしいのですが、
ヨーロッパのほとんどの国が含まれているこの地域では、去年からYahoo!JAPANにアクセスできないのです。
もう、インターネット上に存在しないかのような状態ですよね。日本人としては驚きです。
理由はネット情報をいろいろ探してみたのですが、これというハッキリした理由は見つからないものの、たぶん、個人情報保護の問題なのではないかと。
少し前からみんな気付いていると思いますが、初めて見たホームページにcookieを受け入れるかどうか、という画面が表示される経験があるのではないかな?あれもそうです。
個人がインターネットサイトにアクセスした情報を取得するのにcookieという仕組みを使っているのですが、そういう情報を広告会社やサイトが黙って勝手に入手しないように、必ずあの「cookie使ってもいい?」画面を表示するように規則ができたんです。
それらの法律規則がGDPR(一般データ保護規則)というのですが、これがとにかくEUでは世界一厳しい内容になっています。そのcookieだけでなく、もっとたくさんの規制がされています。FacebookとGoogleが270億円にものぼる制裁金をフランスから請求される事件もありました。
そのリスクが高いので、機能面でシステム改修コストを考えると、ヨーロッパでYahoo!JAPANのサービスを継続するには、利用者が少ないので元が取れないと判断したのではないか、というのがだいたいの見方でしょう。
というわけで、iPhoneの検索エンジンがYahoo!JAPANになっているだけで、ブラウザSafariを立ち上げるたびに「使えません」メッセージを見ることになるので、面倒なことこの上無し。
おそらく、ヨーロッパ旅行した日本人は全員が、この「設定」→「Safari」→「検索エンジン」をYahooからGoogleに変更するだろうなあと思われます。
そして、日本に帰国してもそのままにするでしょうね。
まあ、もうYahoo!JAPANの検索エンジンはすでにGoogle検索を使ってるから検索結果はほとんど同じなんですが。
イギリスでもネットでいろんな旅の情報を集めようとするわけですが、そのたびにcookie使うけど良い?っていう画面が表示されて、そりゃもうウザイったらありゃしません。
なんで、こんなことになってしまったんでしょうねえ。