企画は焼肉屋で始まってるんだ!〜宮崎シーガイア&チキン南蛮の旅(第2夜)

その日は焼肉を食べにいきました。久しぶりに肉が食べたいという攻撃的なムラムラが芽生えていたもので…。

「あのさあ、どこ行くかわかる?」

「は?わかるわけないっしょ」

「あ、すいませーん!上ハラミを一人前くださーい!」

「ありがとうございまーす!上ハラミ〜1でーす」

「ねえねえ店員さん、このさっき食べた黒毛和牛ってどこの牛ですか?」

「ちょ、ちょっと、なに聞いてんのよ…恥ずかしいからやめてよ」

「当店のお肉は宮崎牛です」

「なるほど〜はい!というわけで、今回の旅の行き先は…

宮崎です」

「はあ?突然、何言って…み、宮崎ィ?!」

「そうですよ〜宮崎シーガイアに行きますよ」

「いや、ちょっと待って、宮崎って九州だよ?何日かけて行くのよ?だって、金曜の夜に出発して土日休みだけじゃあちょっとさすがに運転、キビシくね?」

「道中いろんなネタがぶっ込まれてくるんでしょうなあ」

「いやそんなヒマ無いって」

「そうそう。月曜日も仕事入ってたよね?」

「あ!そうだ!そうだよ!絶対休めない仕事が!」

「宮崎空港から飛行機予約しといたから」

「あ、そうなんだ、ありがと。それなら大丈夫…

なわけないわーい!」

「ほら、この間のハワイに使ったマイレージあるじゃん?あれ、まだちょっとだけ残ってたから、それ使ってJALを予約しといたよ」

「いやいやいやいや、ちょっと待て。じゃあHYMERくんはあなたが運転して帰ってくるの?」

「んなわけ、ないっしょ」

「ええっ!?も、もしかして…」

「うん。帰りの飛行機も取っといたから」

「(´⊙ω⊙`)…」

しばらく沈黙が流れ、ここで悟りの境地に光が差し込んでくる光景がイメージできた人は、かなりの弾丸旅行好きですよ。ねえ、そこのあなた!


「わかったわかった。ようやく飲み込んだ。で、なんで?なんで宮崎なの?」

「良いところにお気づきに。実はですねえ、大分に友だちが…」

「あーわかったわかったよ!またそのパターンかーい!」

もうこのパターンは「裏日本」でも使った口実で、友だちがHYMERくんを見たがっているというヤツです。でもそれを言われると…。

「期待されちゃうとなあ…泊めてあげたい気もするしなあ」

「でしょ?でしょ?」


「あ〜宮崎ってシーガイアでしょ?あ〜それ魅力…あああ自己矛盾してきたぁ」

「あとさ、宮崎地鶏の炭火焼。ゆず胡椒で食べる…その隣には黄金の輝きの…」

「ビール!」

「違うわよ。マンゴーでしょ!」

「マンゴー!!!!」

「そして、とっておきのアレ。宮崎はチキン南蛮の発祥の地って知ってた?」

「チキン南蛮!?」

「そうだよ。食べたいでしょ〜」

「それ魅力。あのね宮崎は前から行きたいと思ってたんだよねえ〜さあさっ、じゃあ今からシーガイア予約しようね〜

行くぞっ!宮崎シーガイア&チキン南蛮の旅」


というわけで始まりました、宮崎シーガイアの旅。今はもう、宮崎シーガイアという名前はなくなって、フェニックス・シーガイア・リゾートが正しい名前のようです。あの波のプールも無くなったんだそうで…。

でも、南国宮崎はあったかいに違いない。ここんとこ寒かったしちょうどいいや。

イッテキマース!