久しぶりのHYMERくん旅なものですから、なかなか勘を取り戻すのに時間がかかりますねえ。いつものように少し早めに出発したものですから、時間にも余裕があってそれはそれでキャンカー旅の醍醐味で覚えていたのですが、ついつい普通の旅行みたいに目的地へとまっしぐらに向かってしまう習慣がよみがえっていました。
宿泊先の旅館に何時にチェックインとか、食事の時間に間に合わないと、とかそんな旅の習慣に戻りつつあったわけです。
亀山パーキングエリアで時間を潰すものの、渋滞は解消するどころか長くなるばかり。
「まだ混んでるねえ」
「渋滞してるんだから、この辺りで高速道路を降りてどこかで食事でもするか〜」
「そうだよねえ。今日中に到着しなくても間に合うんだからね」
「そうだった!どうも普通の旅の習慣に戻っていてまだ抜けきらないわ」
というわけで、なんと亀山パーキングエリアのスマートETC出口で降りて走り出しました。
「もちろん、ここは松坂牛でしょ!もう良さそうなお食事処をピックアップしたよ」
「あのさあ食べたいのはヤマヤマなんだけどさ。松坂って、ここからまだ南の方へ60キロ以上も行くんだよ?名古屋と反対方面だし」
「いいじゃん。キャンカーなんだから。途中で寝るんだから」
「あ、そっか。そうだった。でもまだお腹空いてないし」
「そりゃそうだよ。さっき、たこ焼き食べるんだもん」
亀山ハイウェイオアシスでたこ焼きを3皿も食べたのは私たちです。というわけで、風呂に先に入ろうということになりました。
「近くに日帰り温泉はあるか調べてくれる?」
もっとも近いところがお正月で休業中だったので、もう少し遠くまで行ったところの駐車場の広そうな場所を選びました。天名の湯と書いて「あまなのゆ」と読むんだそうです。
到着したのが午後4時過ぎ。この時間帯なら普段ならまだ混雑はしていないのでしょうが、いまはお正月休み期間ですから何が起きているかわかりません。
ここは、スポーツマンハウスという施設の名前のとおり、体育館やサッカー場テニス場などスポーツ施設が集まっているところで、鈴鹿サーキットの近くです。駐車場の奥にサッカー場のスタンドが見えました。
しかし、日本中どこへ行っても温泉施設があるというのは素晴らしいですなあ。というより不思議で仕方ありません。もう家にお風呂が付いている家庭ばかりだと思うのですが、日本人はこんなにも温泉にわざわざ足を運んでくつろぎにくるというのがとても興味深い習慣ですね。
すんなりと入れましたが、1時間後にはもう満員で順番待ちも起きていました。ほんの少しだけですがロッカーが空いてないので入れないのでした。それでもちゃんと受付で名前を書いて順番待ちをしていました。これも初めて見ましたねえ。
普段はこんな混雑することないのでしょうね。貴重品ボックスも使えない状態で、下駄箱の鍵もついていないぐらいですから、いつもは平和なところなのでしょう。
温泉施設そのものはとても新しくて綺麗な設備でした。お湯も熱すぎず子どもでも十分にあったまれる感じ。
なかなかの穴場だったと思います。近くの日帰り温泉施設が亀山市の運営だったりイオンモールの中にあったりととても人気で混雑しているところが多いので、ここは空いててオススメですよ。