中尊寺金色堂〜192時間耐久東日本縦断ラリー(第19夜)

世界遺産である平泉観光シリーズ第三弾は、ラスボス感が漂う中尊寺金色堂です。

金色堂っていうぐらいだから金色なんでしょ?ネットで調べるとたしかに金色です。京都の金閣寺みたいなものかなあと期待しているわけです。

ところが世の中に出回っている写真は、何かコンクリートで出来た建物を階段の下から撮影している写真ばかり。例えばこんな感じ。

どうしてなんだろう…といつも思っていました。どう考えてもそれは金色には見えないだろう…?あの中にあるのかな?それにしても写真がなさ過ぎるし…などと色々考えていました。

何はともあれ、行ってみましょう。駐車場は第2の南側に大型車用があります。マイクロバス料金を支払って停めさせてもらえます。

そしてそこから月見坂というなだらかな坂道を登っていくのでした。これがまた結構な距離がありまして…

山頂付近に到着した頃には中尊寺の庭で舞が披露されていました。

金色堂はさらにその山の奥へと進みます。

そしてそのいつもの写真の景色に出会いました。なるほど、これが金色堂か〜っていうか、やっぱり金色じゃない…コンクリートの建物なんだけど。

そしてようやくその意味がわかりました。やはり金色堂はこの中にあったのです。そして中は写真撮影禁止だから、その写真がネットで拡散されることはほとんどないというわけでした。

なるほどね!納得!

覆い堂という建物で金色堂を覆っているのは昔から続く伝統のようで、少し庭内を歩くと先代の覆い堂が移築保存されていました。今のコンクリート造りの覆い堂が出来るまで、木造の覆い堂があったんですね。

本体だけでなくカバーまで文化財として保存されるという興味深い現象です。今から1000年もすれば私たちのコンクリート造りの建物も「この当時はコンクリートで建物を造っていたんですね〜」と未来人に言われるのかしら。

「さらに過去の遺跡を発掘調査した結果、キャンピングカーと呼ばれる車はガソリンで走っていたらしいです。キャンピングカーというのは家を車に乗せた乗り物で、車中泊するのが当時の人々の楽しみでした」とか歴史の本に書かれるのかな。

東北はまだまだ桜の季節です。