ジンベイザメを激写する!(前編)CEBU#14

ピピピピピ…(目覚ましのなる音)けれども、朝に早く起きなきゃいけないって時は、たいてい勝手に目が覚めます。不思議なものです。カーテンを閉めているのにもう窓から少し明るくなってる雰囲気がします。

「あーやだなあ~朝早いの眠いなあ」

「いやいや、6時だし。そんなに早くないし。日本時間で7時だし」

そんなに早くもないけど、旅行先ではなんとなく早朝に起きるという習慣が無くて、休暇に来てるのにどうしてこんなに早く起きなきゃいけないんだよ~とばかりにブツクサ言ってしまう怠惰な民族なのでした。

しかしながら、どうして朝早くに集合時間が決まっているのかというと、ジンベイザメを見るためには午前9時頃に現地に到着しないといけないらしく、その現地というのがホテルから3時間はかかる遠さだというわけ。

歯を磨いて顔を洗って着替えて。忘れ物はないかチェックして。

「あ、カメラだ!水中カメラ忘れるところだったわ!」

それ忘れたらこの企画旅はまったく意味をなさなくなるわ。

待ち合わせはホテルのメインロビーです。

早朝だというのに、もうホテルの人たちがきれいに掃除をしていました。こうやって朝からピカピカに磨いてるんだなあ、やっぱりこの綺麗なホテルはこうやって努力して綺麗さを維持しているんだなあと実感。

この白い大きな壁は普段は全快していて中庭へ降りる階段につながっているのですが、こうやって掃除しているんですね。ロビーの開口部は雨風を防ぐ時にこの雨戸のような扉を閉めるんだなあとわかりました。

さて、メインロビーへ。

いつもと違って、今日は大きなワンボックスでお出迎えに来てくれました。

さあ、出発です。

ホテルのあるマクタン島から空港近くを通ってセブ島へと橋を渡ってシティへと向かうわけですが、朝早くからたくさんの人が溢れています。

”どうしてこんなに朝早くからたくさんの人がいるのですか?”

”ここは工場がたくさんある地域でそこで働く人が多いのです”

”でも、まだ朝の6時前ですよ?早すぎません?”

”セブは車が渋滞するのでみんな早くから出勤します”

確かに交通手段がこのジプニーという小型の乗合バスしか無いし、これで数百人数千人を運ぶのは大変ですね。そういえば昨日の夜にここを通りかかった時に、工場から出てきた人が行列を作って乗り込んでいたのを見ました。

”大変だなあ”

”セブには鉄道が無いので渋滞がひどいです”

”むかし、日本の商社が鉄道を作ろうと計画していたのですが、話がなくなったみたい”

できればセブ島を南北に通る鉄道を作ってもらいたいものです。というのも今日の目的地はどこまでいくかといいますと、地図でいうとこのあたり。

遠い…

遠すぎる…

最初はこんな感じで街の中を走って行くのですが、

1時間ぐらい乗っているとこんな感じに。

いわゆる田舎町という感じになってきます。

それからさらに1時間ぐらい走ると、

もはやサバンナかっ!みたいな。

けれども、よく考えるとここはフィリピンの中でも南の方に位置するわけだから、いわゆるセブ島の原風景はこんな感じだったんでしょうね。どんどん開発されて都会になっていくけれど、元はこんなにきれいな自然が残っていたんだろうなあ。

そりゃ海もきれいなはずだわ。

それからさらに1時間。

”ついたよ!”

運転手さんのこのセリフをどれだけ待ち望んだことか。

車が海岸へと降りて行きます。

”いっぱい人がいるなあ”

”今日は空いてる方だよ。多い時は行列が長く続いているもの”

”そうなんだ〜”

さあ、着替えましょう。とにかく水着にならないと話は始まりません。なんといっても海に潜るのですから。

”あの奥にある青い屋根のトイレで着替えることができるよ”

”え・・・”

それ無理だわ。車の中で着替えることにしました。

さあ!行くぞーっ!(後編につづく)