摂津峡のBBQ施設

時代は変わりましたねえ。いままた病気のおかげでニューノーマルなんていう生活習慣の変化が訪れようとしていますが、それよりも以前から、アウトドアにおける習慣は大きく変わっています。

まず、自然の中でBBQをするというのが、禁止されていました。

その理由は、ゴミを散らかしたり、使用済みの炭を捨てていったり、直火で芝を痛めるなどのマナーの問題でしたね。

うん、たしかにそうなんだけど、利用者が悪いんだけど、

昔の人は、川にゴミを捨てていたんだよ

そうなんですよね。川がゴミ収集車代りだったのです。

それは、家庭ゴミに化学製品が使われることもなく、食べ物の皮や汚れた水などほとんどが自然に返れば十分にきれいに戻してくれるゴミだったからです。

けれど、文明が進化するにつれ、そうはいかなくなりました。

シャンプーや石鹸ひとつとっても、自然の力ですぐに分解できるモノではなくなったのです。

それで、里山でもゴミ収集が行われるようになりました。

こうやって川遊びをすることができた摂津峡でも同じように、周囲の田畑からは化学物質を使った肥料や排水が流れ込んでいることでしょう。

とはいえ、環境問題をうるさく言っているつもりはないんです。

もし、環境を大切にして人間が不便な暮らしに戻せるのなら反対はしません。けれど、そんなの無理でしょ?


昔は、この摂津峡に遊びに来て、河原でBBQを自由にすることができました。早い者勝ちでも場所は空いていました。

ところが、アウトドアブームもあってか、BBQ愛好者が増えてくるに従って、どんどん禁止されていきます。

そして、とうとう人工のBBQ施設が出来上がるのです。

それはもう、仕方のないことなんですけどね。

その方が、快適だし、自然にも優しいのなら、この選択肢しかないのですけどね。

途中で仕入れた魚介類を焼いて食べます。

私たち人間は、こうして、自然を守るしかないのです。

自然を感じているのかいないんだか。

なんだか、悲しいなあ。