車と家を合体させたら…モーターホーム〜そうだ、基地を作ろう(その6)

I have a Home.?    I have a Motor.?    Uh!     MoterHome!

というわけで、2017年になって今さらPPAPネタもないだろーというキビシイお叱りをちょーだいしつつ、昨日に引き続き、インタビュー形式で進めたいと思います。


ーーー今年最初の企画モノに「そうだ、基地を作ろう!」をスタートされるようですが?

「はい、そうなんです。HYMERくんと旅をして半年ぐらいで、なんか違うなあと思い始めちゃって。いろいろ考えることがあって迷って、どんどんオートキャンプ場へ行かなくなっていたんですよね」

「そうそう。だって、キャンプ場って予約しなきゃいけないですよね?人気のキャンプ場じゃあ数ヶ月も前から予約を入れるっていうんですよ?そんなの数ヶ月も前から予約なんて、雨が降るかもしれないし。一か八かの勝負になっちゃうわけですよね」

「その上、都会の人混みを避けて静かな自然を目指して来たのに、いざ来てみるとキャンプ場で都会の人混み以上に混雑しちゃうわけですよ。トイレや炊事場も並んだり…ふと、私たち何やってるんだろうなって(笑)」

ーーー基地というのは専用キャンプ場を作るということなのですか?

「自分たちの専用というのはその通りなんですけど、キャンプ場というイメージじゃあないんですよね。私たちがやりたいのってキャンプじゃ無いのかな…と思い始めたんです」

「去年にマウイ島へ行った時に、キャンプの原点を見たんです。ただの草っ原にただテントを張るという自然のキャンプ場でした」

「そうそう。草がボーボーで」

「あれは、また翌朝からサーフィンするために海岸近くで寝ているだけで。外で寝ることが目的じゃあないんですよ。

何か目的があって、キャンプしてる…」

「子どもの頃に教えられたキャンプって、ヒモの結び方とか、火をつけるのにワラを振り回したり、焚き木で米を炊いたりと、『不便さを楽しむ』みたいな…手段が目的化してるんじゃないかと」

ーーー不便さを楽しむだけがキャンプじゃないと?

「はい。私たち、HYMERくんで旅をしていて不便なことなんて何もない。ツマミをひねればコンロの火がついて、料理も出来るし、シャワーもトイレもある」

「だよね〜。だからキャンピングカーっていう呼び名に『なんだかおかしいねー』って思い始めたんですよ。今のHYMER.LIFEは、子どもの頃に教わったキャンプじゃ無いなって」

「だって私たち、そういう不便さを楽しむキャンプが好き?と聞かれたら…好きじゃないもん。虫捕りなんて絶対しないし。蚊に刺されるなんてホント最悪。紫外線なんて大キライ(笑)」

「キッチンを広げて料理したりBBQしたり、そういうのは大好きなんですよ。でもね。石でカマド作って火をつけるのにワラに火種包んでグルグル回すとかって…どお?」

「はい。面倒クサイです(爆笑)」


ーーーええっ?なんだかキャンプを全否定じゃないですか?(笑)

「そうなんですよ。だから悩みましたよ〜」

「猿や鹿や熊が毎日出てくるような田舎で育った私には、自然なんて恐怖でしかないんです。自然を体験するのは好きですけど、もっと自然の中での生活を極めようなんて怖くて思えない…」

「都会で育った私は、誰もいないキャンプ場でボーッとしている時は最高なんですけどね…もう周りに他の車がわーっと集まるとテンションだだ下がり。あーまた人混みかぁ…みたいな」

ーーーなるほど。自然過ぎてもダメ、整備されたキャンプ場もダメ…困りましたね。

「けれど、HYMERくんの旅はとっても楽しいんですよ!長旅から帰って来ても、またすぐ行きたくなっちゃう!運転もまったく苦にならない」

「あの車の中っていう限られた空間で生活できるっていう…それだけで楽しいんだよね〜」

「子どもの頃に押入れの中や、階段の下や木の上なんかに子どもだけしか入れないスペースを作るっていうワクワク!あれですよねえ〜基地!」

「そうそう。つまり、HYMERくん欲しいと思ったのは、そういう自分たちだけの基地が欲しかったからなんだなあと。それに気が付いたんです」

ーーーそれでキャンプ場でも自分たちのスペースを作りたいから基地になったと?

「うん。そうですね。するとHYMER.LIFEで求めてたことがスッと頭の中にイメージできたんです。ああ、基地なんだって。そしたら、どんどんアイデアが浮かんで来ました」

「そうだね。求めていたのはキャンプではなくって、子どもの頃に遊んでた基地だと気付いたんです。HYMERくんはその基地に格納される乗り物…」

「それでイメージがハッキリしたんです。小さな空間に快適なスペースを作っちゃうみたいな」

「最近、NHKでサンダーバード アー ゴー!ってやってますよね?あの秘密基地が作りたいんですよ。ちなみにHYMERくんはサンダーバード2号ですね」

【参考:サンダーバード2号の発射台】


「まあ、それって結局ただのガレージですけどね」


ーーー車好きの方がガレージをベース(基地)と呼んでいるような?

「そうですね。それをキャンプ場のようなちょっとした自然の中に作るということですね」

「まさにベースキャンプですね」

ーーー基地ということは、何かの活動のためにあるんですよね?

「そう!サンダーバードで国際救助隊がいろんな場所で人々を救助するんですが、HYMER.LIFEは、HYMERくんでいろんな場所に冒険の旅に出るというわけで」

「冒険の旅ねえ。確かに。無計画に何も考えずに出かけるから、まさに冒険の旅だよね」

「ほんとそう」

「日本中の各地方にそういうベースキャンプがいくつかあって、そこを拠点にその地方を冒険の旅で巡る。そんなのが夢だわ。これって別荘感覚かしら?」

「家が動いてまさにモーターホームなわけだから、基地は土地だけでOK。別荘じゃなくて別地?あはは!基地でいいね基地で」

ーーーなかなか面白そうな企画ですね。夢の実現楽しみにしています。