HYMERくん底をする。修理編

さてさて、縦断勾配なんぞと難しいお話はさておき、底を擦って傷ついたHYMERくんを修理してあげなくてはいけません。

いつものように、販売店の担当営業さんに連絡して修理に出す日程を決め、さあ来週行くぞ~と。
その日は大学からの悪友と飲み会。
HYMERくんの修理に旅立つことを話したところ一緒に行こうかなと言うので、まあ仕事が片付けば良いねと言っていたら旅立ち前夜に連絡があり、休日出勤して片付けたと。
そーかそーか。それならば学生時代のノリで弾丸ツアーだとばかりに張り切って行くぞーと出発しました。
平日なので夜はトラックがビュンビュン走っている高速道路に戸惑いながらも暫く走っていると、雨が強くなって視界も悪くなりあまりスピードも出せない状態で安全運転していました。
しばらくは改修工事したばかりの区間だったのでスピードさえ出さなければ大丈夫でしたが、遠く離れてくると古い道路区間になって荒れた路面に雨水が光る始末です。もうセンターラインも見ずらくて緊張感で肩にチカラが入ってました。
唯一の救いはトンネルに入れば雨も無く、路面も明るく乾いているので、安心して運転出来ます。
そして、何個めかのトンネルに入った時、道路の接続が悪いのかほんの少しの段差を乗り越えて、車体がガクンと降りた瞬間、
ガランガランガランガランガランガランガランガランガランガランガランガランガラン…ガラ…(シーン)
 
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   運転席      助手席
ヾ(°△°)ノ     (・∀・)
ーー◎ーーーーーー
○      HYMER      ○
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■                         ■
「何?今の?」
「何か落ちた?」
「うわああああ!もしかして部品が外れた!?」
「くぁwせdrftgyふじこlp」
(↑これ一回使ってみたかったのよねぇ作者注)
慌てて車を止めようとするも、そこは高速道路。そう簡単に車は急に止められません。トンネル内の緊急停止区域もあんな狭いところに上手く止まれる自信ないし。
でも高速道路会社に連絡しなきゃ!
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これだ!

幸運にも次のPAがすぐだったので、そこで止まって車の下を確認。
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やっぱり!事故が起きたら大変だ!

気が動転している時に悪友の存在は心強いものでした。
#9910
これです。生まれて初めてかけました。
その時、もう夜も11時を超えてました。
「どうされましたか?」
で、トンネルの場所を説明。部品の形状や大きさ、素材などを詳しく説明。どんどん時間がたつ。こっちは焦る…。早く取りに行かないと事故が…
「あー今どこですか?」
次のPAですと説明。
「あー、そこまでは持って行けないんですよね~」
え?
「すいませんけど、落下物を回収してもそこまではお届け出来ないんです~」
いやいやそういうことじゃなくて違うでしょ~事故が起きないか心配してんですよ~と言うやいなや、
「それは大丈夫です。もうパトロールカーが出てますから(キリッ!)」
何ですかそのデキルオトコ感。
か…かっこいいじゃないですか。

「じゃあ10分ぐらいで現地から電話しますね」

あいにく電波が届かずに電話が繋がらなかったらしく、翌日の朝に電話がありました。
「現地を確認したのですが部品は見つからず、特に事故も起きてないのでご安心ください。緊急電話でご連絡いただき、安全運営にご協力ありがとうございます」
と、まあ爽やかなセリフを残して電話が切れました。
カッコ良過ぎっしょ。
まあものすごい安心感をもらいました。
そして、その修理はいつもの岡モータースさんですが、これもパーフェクトなお仕事ぶりでビシッと解決。
部品が無いから「溶接して作っときました~」との神対応。
昨日の高速道路の若者といい、若いピットクルーといい、良い仕事しやがる…。そんな若者の作業着のツナギについた油汚れが、やけに眩しいぜ…。ちくしょーう!
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この部品は、グレイタンクを支えているというよりも、底を擦った時に保護しているのかもしれませんね~。

そんなことを考えつつ、帰路につきました。
弾丸ツアーは雨に始まり、雨に終わりましたとさ。
おしまい。