ワイキキの朝。WHOLE FOODSで買ったKona Bob’s Coffeで優雅に…

ワイキキの朝。ラナイでコナコーヒーを飲み、海を眺めてフゥと…ため息をついてみるっていうのはどうだろう。よし、今日の始まりはそれでいこう。

朝6時30分に目が覚め冷蔵庫のあるキッチンへと歩いていく途中に、窓のカーテンを開けるともう朝の光が差し込んできた。窓を開けてラナイへ出ると心地よい風が吹いて今日もまた楽しい1日が始まる予感がする。

昨夜ヒルトンの花火を見たあとホテルに置いてあった雑誌の記事にあった少し気取った感じの紀行文を読んだからだろう、なにやら私がブログを書く文章まで変わってしまったようだ。(もちろんこれは前フリだ)

もちろん、雑誌の記事は白い砂浜で波を背景に片足を上げ両手を頭上で合わせたり、椰子の木の下で芝の上に横に寝転んだ姿勢で立て膝していたりと、そこに何があるのか私には到底理解出来ない。

それでも、ハワイという場所はそういう優雅な気分にさせてしまうものなのだなと受けとめたのだろう、朝からラナイでコナコーヒーを飲もうなんて普段なら考えもしないことを思いつくのである。

昨日、WHOLE FOODSで買っておいたコーヒーがあったはずだと冷蔵庫を開くと、すぐにBobの顔が目に付いた。

やあBob!おはよう。と言いたくなるような良い笑顔だ。

戸棚からガラスコップを取り出し、私はコップとKona Bob’s Coffeeのボトルを抱えてラナイへと歩いていこうとしたがふと立ち止まった。

いや待てよ?そんなにゴクゴクとアイスコーヒーを飲むこともないだろうから、ここでコップに注いでからその香りを楽しみながらラナイまで歩いていくというのはどうだろう。また飲みたくなれば、冷蔵庫まで戻って来ればいい。

そう考えた私はコップを置き、ボトルの蓋を開けようとした。

フムッ!

あれ…開かない…。

フタがとても固い。何度か開けようと試みてみたがピクリとも動かないのだ。濡れタオルを巻いてやってもダメ。こんな商品は日本ではクレームの嵐だろう。

これは困った。コーヒーが飲めないことには今日が始まらない。何か開ける道具はないかと探した。

おお、あるじゃないか。フタが固いなんてことは日常なのか。やはりここはアメリカなんだなと感慨深げにその道具を取り出してみた。

おおう。なんという迫力のある画だろう?そうして力任せにフタをねじ開けた。優雅に朝のコーヒーを飲むはずが、工事現場のようになってきたではないか。

何度か失敗しながらようやくフタがゆるんで開けたら

もう、どれだけPROTECTIONするんだとツッコミを入れたくなるぐらいムカついてきた。もう優雅などと言ってられない。これを剥がすのにまた刃物がいるのかとイラッとしながらも、ここまで来ればどうあってもこのコーヒーを飲んでやるという気概が湧き出してきた。

そして、気合十分に爪を立てて、力任せに剥がしてやろうと触れた瞬間、スッと取れた。置いてあるだけで接着封印されていなかったのだ。なんという肩透かしなんだ。

さっそくコップに入れてラナイへと歩いていく。写真を撮るためにボトルも持っていった。

さあ、いただこう。ここまで来ればこちらのものだ。今までの苦労をこの一杯のコーヒーで帳消しにしようじゃないか。

ゴク…。

…。

二ガッ!不味い…。おいしくない…。

よく見ると、CONCENTRATE(濃縮)とラベルに書いてある。エスプレッソでも2倍に水で薄めるようにと説明も書いてあった。

そりゃ苦いわ。ちくしょう。ここまで来てもまだ私を苦しめるのか…。いまさらキッチンまで水を取りに行くことは、私にとって敗北を意味する。ええい、ままよ!

ワイキキの朝。
ラナイでビーチでも眺めながらコナコーヒーを飲んだ思い出は…

ほろ二ガかった。